でもこの本は、ホントにすばらしい本だと思う。サンデル的な「サルと人間のどっちを助ける?」「デブ一人殺せば子供三人助かるよ」とか、まじめに見えて実は単なる知的パズルでしかない話を正義についての考察だと考えてしまう発想(変なピアニスト問題にうつつをぬかす一部の倫理学だの)に異を唱えて、正義というのが具体的な場面の実際の行動に即すものだというのを提示しつつ、それを深掘りする。抽象的な「正義」ではない、いまここにある状況を、いわば少しでも正義化する方策を考える、それ自体が優れて正義の実践となった本だと思う。ぶ厚いけどみんなもっと読んでほしいし、サンデルより役にたつと思うよ。
セン『正義のアイデア』:ホントならちゃんと紙面で書評して人に読ませるべきえらい本。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」 Formerly supported by WindowsLiveJournal (via ginzuna)
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